今日は午前中、現在作成中のリーフレットの、写真やデザインについての打ち合わせ。
午後は、小城市牛津町に立ち上げる私の後援会事務所の準備作業が順調に進んでいるので、とりあえず事務所の周囲に方々で、知っている方々から、そろりそろりと挨拶回りを開始。
夜は鹿島市の方々との懇談会に出席。九州新幹線長崎ルート問題について熱い議論が交わされていました。
長崎ルートについては、国の今年度予算において、沿線自治体の同意を条件に、という前提で予算がつけられています。しかし江北町、鹿島市、太良町の3市町村が同意をしておらず、予算が宙に浮いた状況になっています。これをどう考えるか。
長崎ルート問題についての最近に議論を追っていると、若干気になる雰囲気が漂っています。すなわち、県全体として大きな問題であるにもかかわらず、県全体としての関心がいまひとつのような感じがするのです。その結果、同意をしていない3市町村が、地域エゴだけのために突っ張っている、という風な雰囲気が漂いかねないような気がするのです。
長崎ルートは総工費2700億円、県の負担217億円というビッグプロジェクトです。したがって、県の財政も苦しい中、県内全域において無関心でいてよい類の問題ではありません。もし、この217億円というおカネが、たとえば少子化対策や育児対策など、緊要性のある他の用途に使えたら、どれだけ多くのことができるでしょう。長崎ルートが開通しても、佐賀県にとって時間短縮効果はほんの数分であり、本当にこの217億円という資金が、今県にとって優先的なものか厳しくチェックされる必要があります。
確かに、いまだ同意していない3市町村においては、自分の地域の衰退を回避するという観点から反対しているという側面が強いのは事実でしょう。だからと言って、「あれは地域エゴだけの問題だから」といって、県として無関心でいていのでしょうか。
数分間の時間短縮のために、数百億円。私の感覚ではどうしてもこれを「よし」と言える気がしません。みなさんはどうでしょうか?年金も医療も、「将来大丈夫かしら」とみんな心配している中、また、年金、医療を維持するためには増税が不可避という声すら政府内から聞こえている中、長崎ルートのようなモノを推進している余裕は我々にはあるのでしょうか?
建設を推進する国と県という2大勢力を前にすると、3つがタッグを組んでいるとはいえ、市町村というのは弱いものだな、とつくづく感じます。「地方分権」という言葉がすごく浮いている感じです。
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