今日も、地域のお祭り行事や、イベントへの出席で走り回りました。その中で、昨日は友人の、そして今日は親戚の、「たちいえ」、すなわち棟上式に参加しました。
私はこの「たちいえ」の風習は、いかにも日本らしい味わいのあるものだと、かねがね思っています。できあがりつつある家の屋根の上で神事を行い、そして屋根の上から、お祝いのために集まってくださった近所の人たち、子どもたちに、餅まきをするのです(写真:これは昨日のたちいえのときのものです)。子どもも大人も喜んで紅白の縁起餅を拾う姿は、大変にぎやかで、ほほえましいものがあります。
この餅まき、私の地域では子どものころから、「ひっとんげもち」と言っていました。なぜこのような名前になっているのかなと思っていたのですが、人に聞くと、「必ず富む家」から、「必(ひっ)富(とん)家(げ)」という風な言い方になったということを聞きました。
まあ、言い伝えの世界ですから、これが正しいかどうかはわかりませんが、個人個人が勝手に家を建てて、はいおしまい、というのではなく、このようなにぎやかな自己紹介、家族紹介を自然に行う風習がいまだに続いているということがすばらしいと私は思うのです。
こういう日本がいつまでも続くことを願いたいと思います。
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