今日は、「公共事業をチェックする議員の会」の皆さんとともに、先日完工式を迎えた諫早湾干拓事業の潮受け堤防を視察に参りました。(写真)
休みの日にわれわれの視察を受け入れてくださった農林水産省の担当の方には大変恐縮ではありましたが、潮受け堤防に関する説明を聞いていると、納得のいくものではありませんでした。
例えば、われわれが求めている中長期開門調査について、農水省はこれまで、これを行った場合には予想できない強大な潮の流れが発生する可能性があるので、巨額を投じて堤防を強化しなければならない、よって現実的ではない、と主張してきました。
その点について、堤防を目の前に見ながら、どのあたりにどのような影響が生じるのか質問したところ、担当の方からの説明は、しどろもどろという感じのもの。
当初は「どのような流速の潮の流れが発生するかは検討していないので・・・」という説明であったので、それに対して「流速を検討していないんですか、流速も検討しないで、なぜ堤防の強化が必要という具体的な結論に達しえるんですか」と更に詰め寄られると、しどろもどろの説明になって、また更につっこまれると「私は承知していません」という返答に終始するというものでした。
同行されていた漁民の方々も、怒りを新たにされていました。
休日に対応していただいたことに対しては感謝しますが、なぜこのような、言質をとられまいとする、いかにも「身構えた」対応になってしまうのでしょうか。私たちが野党だからでしょうか。野党に対しては情報を出さず、したがって国会での議論が深まることは必要がないという考えからなのでしょうか。
なぜ行政は政治に対して偏るのか。それはひとつの党がこれまであまりに強かったからです。行政は本来中立公平であるべきもの。偏った行政は本当にもうたくさんだと、痛感しました。
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