24日、オーストラリアにおいて総選挙が行われ、野党労働党が勝利を収め、11年半ぶりの保守党からの政権交代となりました。ハワード保守党首相も自身の選挙区で落選するという大きな政治の動きでした。
労働党が今回勝利した要因は、「地球温暖化」「イラク政策」において、保守党との対立軸を示すことができたからだと言われています。
温暖化対策、そしてイラク政策の両面において、それまでオーストラリアは米国と歩調を合わせるような対応でした。それらについて、今回労働党は違いを打ち出したのです。
温暖化対策においては、京都議定書に対して米国とともにオーストラリアも批准していない状態でしたが、これに対して批准する方向性を打ち出しました。またイラク政策においては、これまでオーストラリアは米国のイラク政策を一貫して支持してきましたが、労働党はイラクからの一部撤退を表明しました。
こららの対立軸が国民の広い支援を得たと分析されています。
今回のオーストラリアの選挙結果は、米国のブッシュ大統領が置かれた微妙な立場を象徴的に示しているように見えます。
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