いわゆる「姉歯事件」。耐震強度の偽装事件は、ちょうど2年前の今頃から日本中を騒がせました。
この事件を受けて、建築基準法が改正され、建築確認の審査が厳格化されました。ところが、この影響を受けて、住宅の新規建築着工がこの夏頃から急減しており、大きな問題となって顕在化しています。
そもそも、その前の建築基準法の改正において、民間による建築確認が可能となったわけですが、その際の仕組みの作り方がずさんであったところに、姉歯事件の背景はあったと私は思っています。
今回の建築基準法改正はその仕組みのずさんさを是正したものでした。ところがその運用面でのあまりの厳しさが影響しているようです。
着工の減少幅は最近は小さくなってきているとは言われていますが、景気にも大きな影響を与える可能性のある住宅着工であるだけに、「あつものにこりて・・・・」とならないように、事態を注視していく必要があります。
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