今日、政府予算案に対する対応を検討するために、党の予算調査会を立ち上げました。私は事務局次長として参加です。(写真)
このところ、「霞ヶ関埋蔵金伝説」が盛んに取り上げられています。ことの発端は、先月自民党の財政改革研究会が出した中間報告の中で、我が党の15.3兆円に及ぶ、税金のムダ遣い一掃案について、「霞ヶ関埋蔵金伝説」の類と批判したことでした。
これに対して、予想外でしたが、自民党の中川秀直氏が「特別会計の積立金などで40、50兆円程度の埋蔵金はある」として議論は白熱しました。これに対して、町村官房長官などは、「一回限りのお金では永続的には使えない」と否定的な考え方を示しています。
確かに、若干議論の混乱があって、われわれ民主党が言ったのは、毎年のお金、すなわちフローのお金として15.3兆円をムダ遣い削減から出していくという考えでした。これに対して、中川氏は積立金、すなわちストックのお金として埋蔵金はある、との意見です。そしてこれに対して、町村官房長官などは、ストックのお金は一回限りなので毎年の予算の足しにはならないと批判しているわけです。
しかし私は、毎年のお金、すなわちフローのお金としても埋蔵金はあると思います。
例えば、私が10月の衆議院農林水産委員会で指摘した、農水省管轄の公益法人、魚価安定基金に対する毎年10数億円にのぼる補助金です。魚価安定基金の元理事長が若林農水大臣の後援会幹部であって、政治資金の流れもあったことから、問題ではないかということで、その内容をチェックしてみました。
すると、ここに対する毎年10数億円の補助金は、昨年の総務省の行政評価の中で、十分活用されていない補助金として注意指摘を受けていることがわかりました。この10数億円のお金が予算化されているにもかかわらず、実際にはあまり使われていないのです。まさに、無駄な予算。
さらに問題なのは、この指摘を受けて、農水省は対応をとったとしていますが、その内実は、この補助金の仕組みをほんの少し変えただけで、ほとんど同じ予算額をその後も確保していることです。ほんの少し仕組みは変わっていますが、ほどんど以前と同様の仕組みです。担当官も私に対して「内容はあまり変わっていません」と認めました。そうしながら、以前と同じような予算額を確保しているわけです。おそらく、これまでと同じように、あまり使われない予算となるでしょう。
さらに問題なのは、このようにあまり使われない予算であったがために、この魚価安定基金には、たまり金が積みあがっていて、その額は約80億円。大部分が銀行預金で運用されているという、いわば「塩漬け」の状態。
たまたま調べた10数億円の予算においても、このような実態が明らかになりました。すでに調べを行っていますが、このような例は他の予算項目においてもいっぱいあります。
霞ヶ関の埋蔵金は、やっぱりあるのです。それを見つけ出して、ムダ遣いをなくす前に、消費税の増税が必要だ、と言うのは、やっぱりおかしいと思います。
コメント
コメント一覧 (1件)
国民にわかりやすく説明してください。
与党の説明は念仏のように難しいことをムニャムニャ言って、知らない内に洗脳されたりうやむやにされる。
同じように説明されても聞こうと思いません。
要はどういうことか。
わかりやすく最初に掴まないと詳しい話を聞かないんです。
要は貯金するために借金してるってことですよね。
省庁は国に借金をさせてでも、自分達の貯金をしたいんだー。って主張してるんですよって伝えてください。