党国会対策委員会のメンバーで、佐世保にて建設中の高規格幹線道路、「佐世保道路」の視察に行ってきました。
日米地位協定に基づく日米の合同委員会によって米国から要望のあった事項を受け入れて住居を移転したらこれだけの経費になったということですが、現地を見てみるとその異様さがはっきり。
住宅を移動させた先は、もともとは傾斜地だったわけですが、米国からの要請で従前の広さの土地を確保して欲しいということであったので、傾斜地に巨大な盛り土をして、人工的な平地=「人工台地」を作り出しています。その外形は、傾斜地に大型艦船の先頭部が突き出しているような異様さ。
このような形で盛り土をして人工台地を作ったために、その造成コストに14億円。移転コスト28億円の半分も占めています。
その結果11戸のために28億円という総額になっているのですが、これすべて道路特定財源からの支出です。日米の交渉をしっかりして、傾斜地になだらかに住居を作るようにしたらこの造成コストは大幅に削減できたであろうことは明らか。
道路特定財源が私たちの血税から来ていることに思いを致して、米国との間で本当に厳しい交渉をしたのだろうか、道路特定財源だからといって向こうの言い値に安易に応じて作ったのではないかと思われるような、異様な米軍住宅でした。
コメント
コメント一覧 (1件)
ニュース23でもやってましたね。佐世保道路。九州地方整備局担当者の説明が、説明になっていませんでした。一方、雪深い長野県栄村の道路は、道路特定財源が使われていない道幅が狭い。1平米あたりの建設単価は5分の1だそうで、そこにもムダが見て取れる。
大串さん、しっかり頑張ってください。