今日、農林水産委員会が開催されました。独立行政法人・緑資源機構を廃止する法律案の審議です。私も質問に立ちました。
緑資源機構においては、関連の公益法人との間で、林道整備に関する官製談合が行われていたことが昨年明らかになり、検察による強制調査を経て、当該機構の理事を含む多数の関係職員が逮捕されるという衝撃的な事件となりました。
これを受けて、農林水産省としてはこの緑資源機構を廃止することとし、今日はその審議だったわけですが、私から質問の中で指摘したのは、この問題は緑資源機構に限った問題だったのか、という点。
今回の問題は、省庁から天下りをした人物の人間関係を通じて官製談合=税金のムダづかいが行われていたという、典型的な事例でした。一昨年の防衛施設庁の官製談合、その後の国土交通省の官製談合と、すべて、天下りをした人材を通じた人脈を通じて官製談合が行われ、私たちの税金が浪費されていたというケースが繰り返されてきました。
緑資源機構関連以外でも、農林水産省においては、本省やあるいは関連の独立行政法人などから、そのほかの公益法人などに発注、調達を行っている事例は数え切れないほどあります。それらひとつひとつにおいて、構造は今回の緑資源機構と同じであり、天下りと談合がセットになる可能性は十分あります。
にもかかわらず、今回農林水産省によって採られている対応策は、緑資源機構本体の廃止をはじめ、緑資源機構及びせいぜいその上の林野庁に限ったものとなっています。
防衛施設庁、防衛庁、国土交通省、農林水産省・・・・・・どこでも、繰り返し見られた問題の構図なのに、そのたびに対応はその場しのぎのパッチワークで終わっています。
私たちの大切な税金なのに、なぜ政府・与党は本気にならないのでしょうか。不思議でなりません。
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