道路特定財源・暫定税率の問題について、昨日、日々刻々と事態は動くとこのブログに書きましたが、今日も動きました。
今週末に福田総理が記者会見を行うと言われていたのですが、突然今日の夕刻に総理が緊急会見を行いました。
なぜ急に今日記者会見なのか、それだけ大胆な提案があるのだろうか?記者会見を見守りました。
会見内容から見えてくる、今回の提案の柱は、2009年度から道路特定財源を一般財源化するというもの。しかし暫定税率の廃止に関しては、「検討」というのみ。すなわち暫定税率は維持するという考え方です。
この総理の会見内容。一見総理の方から新たな譲歩があるように見えますが、私には心配な点があります。
まず、与党内での意見集約を行った上での会見内容ではないこと。伊吹幹事長は「与党内の手続きを経ていない」と明言していますし、冬柴国土交通大臣も「私は聞いていない」と言っています。したがって、仮に総理の会見内容の方向でやっていこう、と民主党側が言ったとしても、与党の方から待ったがかかってくる可能性が高いのではないでしょうか。
次に、「2009年度から一般財源化する」とは言われていますが、同時に「与野党協議会を設置し、一般財源として使途のあり方・・・などを協議・決定」とされています。一般財源化するということは、どのような使途に使ってもいいということ。すなわち使途のあり方を協議・決定するということはありえません。この矛盾は気になります。
さらには、「特定財源制度は今年の税制抜本改正時に廃止し」とされていますが、今年に抜本税制改革を行うということは、すなわち消費税上げも含めて結論を出すという内容だと思います。総理も記者会見の中でそのようなことをにおわせています。秋に本当に消費税上げを決定することがあるべき政策でしょうか・・・・
このように、気になる点が多々あり、これから議論していく中で、まずはこのような点についてしっかり確認を行った上で、議論を進めていくことができるのか、見極めていかなければならないと思います。
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