諫早湾干拓事業問題。佐賀地裁の判決に対する控訴期限を明日に控え、農水大臣が控訴するかしないかを決定する、とされていた今日、農水省前、そして首相官邸前で、漁業者のみなさんとともに、最後の訴えを行いました。(写真)
当初控訴は当然という風の発言が聞かれた政府側でしたが、予想以上の世論の反発を受け、その後はかなり慎重になり、揺れていたようです。
われわれも、「これは控訴断念に追い込める」と感じ、最後の最後まで力を振り絞って街頭活動を行いました。
今日は丸一日、ほぼ10時間近く、農水省前や官邸前で、訴えを行っていたことになります。
しかし、その思いはとどかず、総理、農水大臣は控訴を決断。今日控訴の手続きがとられました。
しかも、それに中途半端な尾ひれがついているところがまた問題。政府は控訴と同時に「開門調査を行うことについての環境アセスメントを行う」としています。
しかし、これはすなわち開門しないという意思決定を今回もしたということであって、環境アセスメントを行うといっても、これまで同様、問題の先送りに過ぎません。
夜の記者会見で、漁業者のみなさんもこぞって強い怒りを表明されています。
しかし戦いは終わったわけではありません。これから控訴審での、そして国会でももちろん、開門に向けた戦いは続きます。
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