昨日に続いて諫早湾干拓問題。昨夜の若林農水大臣による控訴と談話発表に対して、一夜明けた今日、朝から漁業者の皆さんと農水省前に再度集結して、控訴の取り下げを求め、力を振り絞っての活動です。(写真)
昨晩農水大臣が発表した「環境アセスメント」について、その内容が明らかでありません。
一体いつ始まるのか、どの程度の期間がかかるのか、主体は誰か、どのような仕組みで行うのか、どのような結果が期待されているのか等々。
ひとつ明らかなのは、これまでの農水省の行ってきたことを思い返してみると、おそらくこの環境アセスメントのプロセスは、行政側主導で行われるものであり、例えば時期、期間、枠組みを含め行政側が都合のいい形で決めて行うのではないかということです。
そして決定的に重要な、誰が行うのか。これについても、行政内部に人間に加え、外部の人間がどの程度参加するか明らかではありませんが、参加したとしてもおそらく行政寄りの意見を述べる外部者のみを集めての運営になるのではないかということです。
これまでの有明海に関する行政側の評価・調査活動は、すべて、行政側に都合のいい意見のみを述べる学者などを連ねて行われており、結果は最初から見えていたと言わざるをえないものでした。
このように、外部者を検討の過程に参加させて、一応外部の意見を入れたように見せつつ、その実は行政側の意見をこれらに代弁させお墨付きとする、というのはどこの役所でも頻繁に行われている手です。
今回もそのような流れになっていくのは明白。だから漁業者の方々の怒りは収まらないのです。
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