諫早湾干拓事業の中長期開門に向けて、弁護団のみなさんらと国交省、農水省との議論を行いました。
農水省が行っている、「開門のための」環境アセスですが、これまでそれがなぜ3年超という長い期間にわたるのか、もっと短縮して行うべきではないか、ということを、私も国会でとりあげてきました。
今日、議論の中ではさらにそれ以上のことが明らかになりました。
すなわち、環境アセスメントが終わったとして、農水省の考えでは、その後に、開門実施に向けてのいわゆる「関係者の同意」取り付け作業を行います。これに一定の期間を要するでしょう。
さらに明らかになったことは、開門する場合には、防災上、排水施設などを設置していくことがほぼ間違いなく必要となってきますが、仮に一機でも排水施設を設置することになった場合には、農水省によれば3年程度かかるのが通常とのこと。
これらを踏まえれば、開門が実際に行われるまでには、アセスメントで3年、そして排水施設の設置(などの対策実施)で最低でも3年、さらにこれに関係者の同意を得るための期間+α(アルファ)、合計で6年+αの歳月が必要となることになります。
開門を願う多くの漁民の皆さんは、アセスメントが終われば、ただちに開門が実施されるのではないかという希望、期待、予測を持っています。
しかし、実際は3年ではなく、6年+α。
農水省が示している、「アセスメントをまず行って開門するかを検討する」というスタンスが、いかに「時間引き延ばし」のためであるかが、よくわかります。
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