安倍総理がTPP交渉への参加を表明しました。私には以下の4点の?があります。
1.「聖域なき関税撤廃前提のTPPには反対」と自民党は公約で述べました。安倍総理はオバマ大統領と面会し、「聖域あり」と確信したと言います。しかし何をもって「聖域あり」と確信したかは明らかではありません。このような中での交渉参加は公約違反と言うべきです。
2.私たちが政権運営をしていた際、私はTPP担当政務官でしたが、当時、交渉参加するとしたら、その時には影響を受ける農林漁業への支援策を一定程度具体的に発表しなければならないと考えていました。しかし、今日の安倍総理からは、農林漁業支援策については全く具体的な発言はなく、「しっかり守ります」という精神論めいた発言のみ。
3.私たちが政権運営していた際、自動車についての米国からの強い要望については、最後ぎりぎりのところで農業の「聖域」を守るための交渉カードとして有効に活用しなければならないし、また、自動車などの面でどの程度譲歩するかについては、交渉参加の時点で国民の皆さんに情報開示していかなければならないと考えていました。しかしこのような情報開示は全くありませんでした。
4.私たちが政権運営していた際、交渉参加にいたる場合には後発交渉参加国につきつけられる「交渉をリオープンしない」などの不利益な条件は、国民の皆さんに情報開示した上で参加しなければならないと考えていした。しかし、この点についても全く情報開示はありませんでした。
もちろんこれ以外にも、政府の対応をチェックしていかなければならない点は多々あります。しかし、まずはこれらの点を中心に、月曜日の予算委員会で、安倍総理の真意を確認していきたいと思います。