集団的自衛権の憲法解釈容認に踏み切るか否か。
この点について、磯崎総理補佐官は「今国会中に決める」と言い、総理自身は「いつと時期を決めているわけではない」と言う。
このような重要論点について、総理補佐官と総理が述べていることが異なること自体、総理補佐官を務めた私の経験からすると不思議な感じがします。
しかも磯崎氏は、先に設立された国家安全保障会議担当の総理補佐官。そしてこの国家安全保障会議は政府内の安全保障関係についての総合調整を十分に行えるようにということで、総理の肝入りで立ち上がった組織。
そんな関係にありながら、このような見解の齟齬があるということは、このような組織は作ったものの、政府内の連絡調整は十分でないことを表しているのではないかと思います。