23日から、TPPについての日米閣僚会議。
この秋に全体の大筋合意を作っていくためには、主要な参加国たる日米が、このタイミングで折り合わないと間に合わない、ということで今回の設定のようですが、私はやや不自然なものを感じています。
甘利大臣はこれまでの交渉経緯からして、妥結できる可能性が乏しいにもかかわらず閣僚級会議を行うことに大変慎重だったはず。単にタイミングとしてここしかないから閣僚級会議などという形式的な会議は行わないだろうと私は読みます。
となると、今回は日米の合意に至る見通しが何かあるのか。私が得た情報では、中間選挙を目前に控える米国から何がしかの妥協の余地が示されるとは到底思えません。
とすると、日本側が相当譲歩するハラを決めて行う会議となるのではないか。そんな懸念が払拭できません。
片方が一方的に譲歩する貿易交渉は下策です。そうならないことを期待しながら見守ります。