今日の参議院での安全保障特別委員会、安倍総理の自席からのヤジで審議は中断し紛糾しました。
中谷大臣が、「野呂田六類型」を、「大森四原則」と混同したのでしょう、「大森六事例」と発言したことを問題視されたことに対して、総理は「まあいいじゃない、それくらい」と自席からヤジを飛ばし紛糾したのです。
自席からのヤジも問題ですが、私はむしろこの中谷大臣の発言を「そのくらいいいじゃないか」という安倍総理の感覚が問題だと思います。
安全保障を語る者の立場からすると、周辺事態法の適用判断に関する「野呂田六類型」は基本中の基本であり、武力行使との一体化に関する判断にかかる「大森四原則」とは取り違えようがありません。
中谷大臣はこれまでも、国の安全保障を司る立場にありがなら、その答弁の中で基本的な認識、理解を疑うような発言があまりにも多くありました。そのような中なので、「それくらいいいじゃないか」では済まされないのです。
防衛大臣の、認識、判断は即、国民の命にかかわります。「それくらいいいじゃないか」ではありません。