来日中のジョセフ・スティグリッツ教授にお会いしてきました。明日、岡田代表らと一緒に朝食講演会を開催してもらうのですが、その打ち合わせでした。
今日の政府の経済点検会合に、スティグリッツ教授は出席されて、消費税率の引き上げ延期を主張されたということです。このことをもって、スティグリッツ教授はアベノミクスに賛成の識者と受け取られがちですが、私は違うと思っています。
そもそも現在の国際経済環境からすると、けん引役たる先進国経済に財政出動を控えるべきという意見は、一般的に出にくいと思います。そういう意味でスティグリッツ教授の発言は国際経済の世界では言わば「常識的」な範囲内のものです。
一方、スティグリッツ教授の基本的な立ち位置は、いわゆる「格差」の問題を大きく問題視し、経済に大きな影響を与えるものとして取り上げるというもの。この点では、安倍総理の「トリクルダウン」の考え方よりも、分厚い中間層の復活を説く私たちの主張に相当近いものです。
このような観点から、明日岡田代表らとともに、朝食講演会を開催してスティグリッツ教授の意見を伺いたいと思います。