いよいよ明日から、TPPに関する国会審議が衆議院でスタートします。
安倍総理は衆参国会での審議を、5月末の伊勢志摩サミット前までに終わらせたいようですが、私にはなぜそんなに急ぐのか全く解せません。
TPPにおけるもう一方の大国、米国においては大統領選の候補者選びの真っ最中で、クリントン氏もトランプ氏もTPPには反対の立場。したがって、米国においてTPPの議会審議が早期にかつスムースに進む見通しは全くありません。
また、私たちの目の前にある、国会で審議されるTPP協定案は数千ページに及ぶ超大部なもの。このように内容の多いものを、たった1ヶ月半ほどの期間に衆参で審議を終えるとしたら、ほとんど具体的な内容については議論しないまま、著しく消化不良のまま終えることになることは必至。その程度たるや、安保法制の際の消化不良感をはるかに上回ると思います。
安保法制はひどい強行採決で終わりましたが、まさかTPPについてもそんなことになるのではないかと危惧しますし、そうならないように頑張りたいと思います。