南スーダンで自衛隊が展開しているPKOに、ついに、昨年強行採決の上成立した安全保障関連法制で可能となった「駆け付け警護」が、11月から新たに任務付与されるとの報道があります。
駆け付け警護は、これまで自衛隊が行っていたPKO活動に比較して、その危険性においては格段に異なるものです。
政府は、この新任務に関する訓練を、ほんの先頃開始したと発表したばかり。それにもかかわらず、極めて短い間の訓練だけで新任務に送り出される、一人ひとりの自衛隊員の皆さんの身にふりかかる危険性も大変懸念されます。
政府は、安保法制の実際の運用開始について、これまで「慎重にも慎重を重ねて準備する」と繰り返し答弁してきました。
具体的には、新任務の開始にあたっては、まず部隊運用の新規定を作り、それを踏まえて訓練を行い、また訓練結果を踏まえて規定を作り直し……そのような過程を経て慎重にも慎重を重ねて…… というのが、少なくとも参院選前の国会での政府の説明でした。
私はこれを怪しいなと思いながら聞き、参院選が終わったらここぞとばかりに突っ走るのではないかと思っていましたが、やはりその通りのようです。
このようなペースで進む駆け付け警護の準備では自衛隊員の身の安全は絶対に守れません。駆け付け警護は、繰り返して言いますが、これまでのPKO活動とは危険度のレベルが全く異なります。おそらく、新任務とともに送られる自衛隊員の皆さんも、大変心配されているのではないかと思います。
これで本当にいいのでしょうか。国会で絶対に追及していきます。