南スーダンPKO部隊の昨年7月の日報が、「廃棄した」とされていたにもかかわらず存在した問題は私が想像していた以上に根深い問題ではないかと思います。
なぜなら、結果として、昨年7月の日報が存在したのみならず、2012年の部隊派遣以降全ての日報が残っていたということですから。
防衛省の説明としては「廃棄したと思っていたが、探す範囲を広げたら見つかった」ということですが、2012年以降の全ての日報があったとなると、さすがに昨年7月の日報が存在しないという認定を防衛省として行った際、省内のどこかには「本当はあるのではないか」という感覚があったはずです。それが押さえ込まれて、組織として「廃棄した」という決定となっているわけですから、組織として隠蔽するという動きがあったのではないかという推測が強く働きます。
防衛省、そして自衛隊には、我が国の安全を守るためにしっかりとした役割を果たしてもらいたいという強い期待が寄せられています。
であるからこそ、国民から抱かれる疑念があるとすれば、きちんと払拭してほしいと切に願っています。