昨日の衆議院内閣委員会での、教育勅語に関する文科省の答弁は驚きでした。
我が党の泉委員の問いは、森友学園塚本幼稚園における、「園児による毎朝の教育勅語の唱和」は適切なのか、というものでした。
文科省はこれに対して「一義的には地元の教育委員会が判断すること」として、文科省として不適切と考えるとは言いませんでした。
教育勅語に関する安倍内閣のスタンスは、「憲法や教育基本法に反しない限り教材として使うことは否定できない」というもの。これにもとづき、文科省は泉議員の問いに対して、例えば、過去このような教育勅語といったものがありました、というようなことが教材に載っているとはあり得ると答弁していました。聞いていると、歴史的な事実関係を教える中で絵教育勅語というものが教材に出てくることはあり得る、というような言い方でした。
しかし、その後塚本幼稚園のような例を問われた際、これを否定しなかった文科省。毎朝朝礼で、園児に教育勅語を唱和させるとなると、これは歴史的事実を教えているなどというものでは全くなく、教育勅語そのものを園児に「刷り込む」ためにやっているとしか言えません。
それは、教育勅語の肯定につながる、戦前回帰のような雰囲気を感じとらざるをえません。安倍政権における教育勅語の位置付けについては、徹底的に議論すべきです。