大学入試改革に関して、英語民間試験以外にも問題があります。国語、数学に関する「記述式」問題の導入です。
50万人以上の高校生の皆さんが受験する共通試験において、どうやって採点の均一性を担保するのか。1万人の採点者が必要と言われています。記述式の答案に対して、1万人の採点者が同じレベルで採点できるような仕組みというのは本当にあるのか。
しかも、二次試験を控えるわけですから、短期間で全国的に採点を終えなければならないわけで、さらに大変です。
もうひとつの問題として、受験した生徒さんが、試験後自己採点をします。二次試験をどの大学に出願するか判断しなければならないからです。しかし、この記述式の問題について、自分たちの自己採点が正しいかどうか、生徒さんたちは大変悩まれると思います。
これら多くの問題について、政府の方から十分に安心できる答弁は出てきていません。
英語民間試験の問題にとどまらず、この記述式試験についても、見直しを求めてさらに議論を展開していきたいと思います。