我が国を巡る安全保障環境については、常に客観的に、冷静かつ正確に評価しなければなりません。それが全てのスタートラインです。
今の北朝鮮情勢はどうか。確かに累次の核実験やミサイル発射は、明らかに国際社会への挑発行為。断固として国際社会全体で封じ込めていく必要があります。
ただ、一方で本当に今北朝鮮が、我が国に実際にミサイルを撃ち込んでくるような切迫した状況にあるか否かについては、冷静に判断する必要があります。
その意味で、29日早朝の北朝鮮ミサイル発射の際に、例えば一部の地下鉄等が運転を一時見合わせるという措置をとりましたが、本当にそこまでの切迫した事態だったのか。
ここのところは、政府は具体的に事態の切迫度合いを正確に国民に伝える必要があると思います。そうでなければ日本政府自体が、事態を「煽っている」ということになります。
政府からの客観的な説明を求めたいと思います。