安倍総理が、先の木曜日の記者会見で、唐突に安保戦略の見直しを打ち出し、その中で具体的に「敵基地攻撃能力」を保有することの是非も議論すべきだ、としたことは、大変唐突で、到底肯定できません。
あたかも、イージスアショアの導入を突然白紙化したことの「埋め合わせ」のために持ち出したように見えます。
敵基地攻撃能力の問題は、専守防衛を大前提とする我が国の安保政策の中で、軽々しく議論できるものではありません。ましていわんや、政権末期の様相を呈する安倍政権が持ち出せるものでもありません。
むしろ安倍政権下ですっかりその意味を変容されてしまった「専守防衛」を、もう一度国民全体で再確認すべきです。