衆議院安全保障委員会において、自衛隊法改正法案について参考人質疑が行われました。私も質問に立ちました。
先のアルジェリアでのテロ事件を経て、テロ事件や国際紛争に邦人が巻き込まれた場合、その輸送を自衛隊ができる範囲を拡大する法案です。
主な内容としては、輸送手段を、これまでは航空機、船舶に限っていたものを、陸路の車両によるものを追加するというものです。
今回のアルジェリアでのテロのように、邦人が海外での事件、紛争に巻き込まれる事態が現に生じている現状を踏まえれば、邦人の安全輸送の可能性を拡げること自体は検討しなければなりません。
しかし、陸路で車両での輸送ということになると、これまで航空機、船舶で輸送していた時に比べて、安全を確保しながら輸送を行うということが格段に難しくなります。
何せ陸路の移動中、どこでどのようなテロリストや武装集団が潜んでいるかもしれないし、そのようなことを見知らぬ土地で刻々判断しながら進むということは極めて難しいことです。今日の参考人からはまさにこの点が、私からの質問に対して強く指摘されていました。
真に有用な法案となるように、さらに議論を深めたいと思います。