国会での安全保障法制や労働者派遣法案の審議が注目されている中で、私が非常に懸念していることがあります。
それは財政健全化の問題。
政府はこの夏までに、財政再建の道筋を示すと言っていますが、今のところ聞こえてくるところでは、その内容は非常に問題の多いものになるようです。
すなわち、非常に楽観的な経済成長の見通しを置いて、そうであれば税収を含めて歳入が伸びるだろう、そうであればなんとかなるのではないか、といった内容になりそうです。ちょっとありえないような、粉飾まがいの財政見通しになりそうなのです。
安全保障法制などの議論の陰に隠れて見えにくくなっていますが、一歩間違えば日本の財政に対する信認が崩れて危機的状況を招きかねない問題。
どこかの段階で、国会でもしっかりとりあげる機会を設けるべきです。