今日開催された、政府の経済財政諮問会議において、財政の中期的な見通しとともに、来年度予算編成に向けた考え方が示されました。
私は今日の発表に以前から注目していました。なぜなら、例の「アベノミクスの成果」による「安定財源」というものが何たるか、少しでも示されるかと思っていたからです。
今年の初めの国会議論の頃、軽減税率導入のための財政の不足を補う「安定財源」たりうるものとして突如登場した「アベノミクスの成果」というもの。税収のうち、一体どのようなのが、どの程度の規模でそれにあたるのか、政府の答弁は迷走しました。
来年度予算においても、「アベノミクスの成果」は「一億総活躍政策」などを推進するために活用するとされています。しかし今日示された文書では、何が「アベノミクスの成果」であるかは全く示されず、「予算編成過程で検討する」ということのみが書かれていました。
その意味はまさに「予算編成過程で検討する」ということ。ということは、今年末に予算編成過程が終わって来年度予算案が出来上がる時には、さすがに「アベノミクスの成果」による「安定財源」が何であるのかが示されるということになります。
当面はその時を待ちたいと思います。「アベノミクス!」と安倍総理が豪語したその「成果」たるものが何であるか、その時国民の前に明らかになると思います。