石破自民党幹事長が、米国で講演して、今日本で議論になっている集団的自衛権の問題に関して、米豪ニュージーランド間の安全保障条約を例に挙げながら、将来的にはこのような多国間の集団的安全保障に発展させていきたい旨を述べたとか。
これまでの、いわゆる集団的自衛権の議論を見ていて思うのですが、どうも、集団的自衛権の問題と、集団的安全保障の問題などがごちゃまぜになって議論されていて、より一層国民にはわかりづらい議論になっています。
集団的自衛権というのは、我が国以外の第三国が攻撃された時に、それを我が国が攻撃を受けたものとして自衛権を発動できるか、という問題。
一方、米豪ニュージーランドの安全保障条約的なものにまで広げるかというと、集団的安全保障の問題になります。
さらに最近は、国または国に準じる組織からの武力攻撃を受けたものと認められないレベルの攻撃に対してどう対処するか、といういわゆる「マイナー自衛権」の問題まで一緒に議論されている感があり、さらに理解を難しくしているように思えます。
これらはキチンと性格付けを分けて、議論すべきです。