安倍総理の米国議会での演説に注目が集まりました。
私自身が注目したのは、安倍総理が集団的自衛権を含む安全保障法制の見直しについて、何をどう語るのかという点。
この点について安倍総理は、今回の安全保障法制をこの夏までに国会で成立させるということを明言しました。
先の防衛大臣による米国との間での日米ガイドラインの見直しもそうですが、そもそも国会も国民も、集団的自衛権に関してどのように安全保障法制を見直すのか、政府からの説明はまだ聞いていません。国民に説明する前に米国に説明することは、順序が明らかに逆であることを指摘してきました。
安倍総理の米国議会での演説も同様です。まだ国会に法律案も提出する前に、したがって、国民も国会もその内容を全く知らされない中、米国に対して「夏までにこの法律を成立させる」と総理が明言するのは、国民軽視、国会軽視と言わざるを得ず極めて問題です。