TPPの協定案に署名する意図があることを、オバマ大統領は議会に通知しました。これから90日を経たところで、最速2月上旬に、米国政府は協定案に署名できることになります。
しかし、何事も楽観を許さないのがTPPだと私は思っています。
米国政府による、TPP協定案に対する署名も、以前は1月中には可能ではないかと言われていました。それが今、すでに2月にずれ込んでいます。
この署名のスケジュールもこのようにはいかないかもしれません。その後の米国議会での審議はなおさら想定通りには進まないのではないかと思います。
TPPの日本に対して与える影響も、政府はそう大きな影響を与えないかのごとく言いますが、楽観は禁物。ましていわんや、TPPの再協議規定が盛り込まれていることに対しても、政府は日本がさらに譲歩させられるものではないと言いますが、本当になるか、これも私は楽観視していません。
貿易交渉は各国が国益を剥き出しにして戦う場です。その緊張感を私たちももって見守るべきです。