TPPについては、衆議院本会議で審議がスタートしました。
しかし、一方で、私たちがこの間求めてきた最低限の情報開示、すなわち交渉過程についての情報開示についてはこれまで「出せません」との一点張り。交渉過程の詳細の開示は難しいにしても、交渉の際の論点メモくらいは開示できるのではないかと詰め寄っても「出せません」の一点張り。
交渉過程は甘利前大臣しかその全容は語れません。しかしその甘利前大臣は、大臣を辞し、国会にすら出てきていません。そこで交渉内容が分かるように資料を開示して欲しいと言っているわけです。
今日まで「出せません」の一点張りでしたが、今日の夕刻になって一転、ある資料が出てきました。やっと、という感じ。しかし出てきたものを見ると、タイトルと日付け以外は黒塗りだらけのもの。甘利前大臣の口利き疑惑の時にUR都市機構が出してきた黒塗りの資料よりひどい内容。国民に対して情報は開示しませんよと言っているようなもの。
情報開示に否定的な政府の姿勢は一貫しています。これで充実したTPP審議になるのか、はなはだ疑問です。