今度の金曜日に、山本新農水大臣が、佐賀、長崎を訪問し、諫早湾干拓問題について両県の関係者と意見交換を行います。もちろん私も参加するつもりです。
大臣就任後、国会が始まる前に現地を訪れておこうという考え自体は評価します。しかし問題は、その結果を行動につなげていくことができるか。
ここ何代かの自民党の農水大臣は就任後しばらくしてから同様に現地を訪問しました。しかし、そこで現地の声を聞くような素振りだけ見せて、その後は結局裁判所任せ。政治が判断しない姿勢を示してきました。
このところは、裁判所に押される形で、政府の方から和解案なるものを提示してきましたが、それは開門を前提としないものであって、私たちとして受け入れられるものではありませんでした。それどころか、この和解案を受け入れられない場合、裁判結果によっては既存の有明海再生予算もなくなるぞ、ということを脅し文句のようにちらつかせてきていて、その一事をもってしても、こちらとしては到底受け入れ不可能です。
そのような中で、山本新大臣は、今回何を語るのか。現地に来て意見を聞く素振りだけ、なのか。
注視していきたいと思います。