最近は連日、有明海沿岸の海苔の現場をまわっています。
連年、海苔の不作が続いています。特に昨年は歴史的な不作でした。諫早湾干拓閉め切り後の有明海の異常は、有明海で漁業を営む漁業者にとって深刻という度合いを超えています。
そして、今年の秋海苔についても、海況がよくありません。広い地域で再び不作が現実のものとなっています。
今月、農水省、水産庁と専門家を交えて、「開門によらない100億円の基金による解決」とは一体どのような有明海再生策を念頭に置いているのかということを議論しました。しかし役所側からは全く具体的な答えはなく、「現場の皆さんともよく話し合いながら考えていきたい」と繰り返すのみでした。愕然としました。
現場をまわって、皆さんがおっしゃるのは、100億円の基金で何ができるか今更期待できないのではないか、これまでやってきていない唯一の再生策は「開門調査」であり、それしかない、ということ。そのような声が圧倒的です。