今日、坂本農水大臣が、佐賀を訪問して、有明海の水産振興施設を視察します。
佐賀を含む漁協が「大臣談話」に賛同してくれたことに謝意を示したいと、大臣は記者会見で述べました。報道では、漁協が「苦渋の決断で」、農水省が諫早湾干拓開門訴訟に関連して提案していた、「開門を前提としない、百億円の基金を基礎にする有明海再生策」を受け入れたとされています。
しかし本当にそうなのか。
先月、私が農水省から受け取った質問主意書の答弁書では、農水省はこの「百億円の基金」について明確な言及を避けました。
そこで私は、先週木曜日、農水省に対して、佐賀を含む漁協に対して「百億円の基金」を約束しているのか、と確認を求めたところ、約束できない、とはっきり述べました。
詐欺みたいなものではないでしょうか。漁協が「苦渋の決断」をしたら、その後は「百億円の基金」引っ込めるとは。
佐賀の漁業者の皆さんはみんな、漁協が「苦渋の決断」で、「百億円の基金」と引き換えに、「開門を前提としない」ことを受け入れたと理解しています。
それを今になってハシゴをはずすとは、卑劣です。
これが政府が今、佐賀県、有明海の漁業者に対して行っている対応の実相です。多くの皆さんに知ってもらわなければなりません。