野村農水大臣が佐賀を訪問しました。諫早湾干拓開門、有明海再生について議論するためです。
2部構成で、まずは県知事はじめ行政、そして漁協関係者との意見交換会、そしてそれに引き続いて、開門訴訟原告団弁護団との意見交換会でした。その双方に参加してきました。
農水大臣が変わるたびに行われるこの佐賀訪問。大臣は決まり文句のように「有明海の再生にしっかり取り組む」とのみ述べ、形式的な意見交換に終わるという感が、毎回強まっています。
原告団弁護団の馬奈木団長からも、毎回大臣が代わるたびに来るが、それで終わって二度目会ったことはない、との言葉がありました。
私たちが求めているのは、かつてのような有明海を真に取り戻すための、実質的な議論、意見交換です。
私たちは開門を求める立場ですが、それでも、その立場をいったん横においてでも、前提なく、まずは双方が話し合う場を持ちましょうということを提案しています。
しかし国は頑なに、「開門をしないことを前提とした基金案の話し合いなら応じる」と繰り返すのみで、これは意味するところは、自らの主張を述べているだけで、話し合いをする態度ではありません。